店舗/三重県
三重県のカレー文化と特色
1.東西食文化の境界にある地域
三重県は地理的に関西文化圏と中部文化圏の両方の影響を受ける地域です。
県内でも
- 北部 → 名古屋文化圏
- 中部 → 伊勢文化
- 南部 → 紀伊半島文化
と食文化が分かれています。
代表的な都市:
- 四日市市
- 津市
- 伊勢市
このためカレー文化も「県全体で統一された特徴」は弱く、地域ごとに違うタイプの店が成立しやすい傾向があります。
2.伊勢神宮観光による飲食文化
三重県の食文化を語るうえで外せないのが伊勢神宮です。
参拝客が多いため、「観光客向け飲食店」「食べ歩き文化」「老舗食堂」が発達しています。
ただし伊勢名物は「伊勢うどん」「てこね寿司」など和食中心で、カレーは観光名物にはなっていません。
そのため伊勢周辺では「カフェ系カレー」「観光客向け洋食店」の形で提供されることが多いです。
3.工業都市の食堂カレー文化
北勢地域(四日市など)は工業都市であり、「工場労働者」「トラック運転手」「サラリーマン」向けの ボリューム食堂文化 が強い地域です。
象徴的な料理に四日市とんてきがあります。
こうした食堂では「カツカレー」「大盛りカレー」「定食カレー」など 洋食食堂型カレー がよく見られます。
4.名古屋文化圏の影響
北部は名古屋圏の影響を強く受けています。そのため以下のような文化が入りやすい地域です。
- 喫茶店文化
- モーニング文化
- 濃厚な味付け
カレーでは「欧風カレー」「喫茶店カレー」「カレーライス+スパゲッティ」のような 昭和洋食スタイル が多く見られます。
5.スパイスカレー店の増加
近年は全国と同様に、「スパイスカレー専門店」「カフェ型カレー店」が増えています。
特に「津市」「伊勢市」では若い料理人による店が少しずつ増加しています。
カインドコックの家 カトレア
- 住所:〒514-0815 三重県津市藤方501-18
昭和期から続く洋食店で、昔ながらの洋食カレーが味わえる店。
三重県のカレー文化に多い 洋食屋カレーの典型例。
グリル モリ
- 住所:〒510-0086 三重県四日市市諏訪栄町7-30
四日市の老舗洋食店。
カツカレーなどのボリューム系洋食が人気で、工業都市型の食堂文化を象徴する店。
コ・ビアン
- 住所:〒516-0074 三重県伊勢市本町6-3
伊勢の老舗洋食店。
観光地の洋食文化を象徴する店で、観光客と地元客の両方に支持されるカレーが特徴。
カツカレーの人気店として知られる。
スパイス食堂 マルコ
- 住所:〒516-0101 三重県度会郡南伊勢町船越2811
志摩エリアのスパイスカレー店。
個人店型スパイスカレーで、近年増えているカレー文化の新しい流れを代表する店。