香辛料
カレーって「スパイスの集合体」なので、どう分類するかで理解のしやすさが全然変わります。
まずはよく使われる香辛料の一覧を出して、そのあと実用的な分類案をいくつか提示してみます。
よくカレーに使われる香辛料(代表例)
ベース系(量を多く使う)
- ターメリック(ウコン) - 色と土っぽい香り
- コリアンダー - カレーの“土台の香り”
- クミン - エスニック感の核
- パプリカ - 色味と甘み(辛くない)
辛味担当
- チリペッパー(唐辛子)
- カイエンペッパー
- ブラックペッパー
- ホワイトペッパー
香りづけ(トップノート系)
- カルダモン
- クローブ
- シナモン(カシア含む)
- ナツメグ
- メース
- フェンネル
- スターアニス(八角)
個性派・アクセント
- フェヌグリーク
- マスタードシード
- カレーリーフ
- アジョワン
- ディルシード
香味野菜系スパイス
- ガーリック
- ジンジャー
- オニオンパウダー
- アサフェティダ(ヒング)
香辛料の分類の仕方(考え方いろいろ)
ここからが本題です。香辛料の分類は目的次第で変わります。
役割別分類(料理的で一番わかりやすい)
ベースを作る
- コリアンダー
- クミン
- ターメリック
- パプリカ
辛さを出す
- チリ
- カイエン
- ブラックペッパー
香りを立たせる
- カルダモン
- クローブ
- シナモン
- フェンネル
- スターアニス
クセ・個性を足す
- フェヌグリーク
- マスタードシード
- カレーリーフ
- アジョワン
- ヒング
香りの出方で分類(調香的な考え方)
トップノート(最初に香るもの)
- カルダモン
- クローブ
- シナモン
ミドルノート(料理の中心)
- クミン
- コリアンダー
ベースノート(後味・土台)
- ターメリック
- フェヌグリーク
- ナツメグ
使い方で分類(調理工程ベース)
油で炒める系(テンパリング)
- クミンシード
- マスタードシード
- フェンネル
- カルダモン
- クローブ
粉で煮込む系
- コリアンダー
- ターメリック
- チリ
- パプリカ
仕上げに香り付け
- ガラムマサラ(ミックスだけど)
- ナツメグ
- メース
- カルダモン少量
植物学的な部位で分類(学術寄り)
種子
- クミン
- コリアンダー
- フェンネル
- マスタード
- カルダモン
樹皮
- シナモン(カシア)
根・地下茎
- ターメリック
- ジンジャー
果実
- チリ
- パプリカ
花・つぼみ
- クローブ
葉
- カレーリーフ
- ベイリーフ
日本の「カレー粉」視点での実用分類
- 色担当:ターメリック、パプリカ
- 香り担当:クミン、コリアンダー、カルダモン
- 辛味担当:チリ、ペッパー
- 仕上げ担当:クローブ、シナモン、ナツメグ
カレーのスパイスは「ベース」「辛味」「香り」「個性」に分けると理解しやすいですね。組み合わせを考えるにあたって、頭の中でしっかり「分類」されていると何を足すといいかひらめきやすいかもしれません。
「一回の調理でどれくらい入れるか」という目線で香辛料を考えてみましょう。スパイスの「役割」と「強さ」が量に現れますよ。
ここでは家庭で4人分くらいのカレーを想定した「使用量レンジ別」で整理します。
たくさん使う系(小さじ1〜大さじ1以上)
料理の“骨格”を作るスパイスです。入れないとカレーにならないっていうくらい大事です。
コリアンダー(小さじ2〜大さじ1)
→ カレーの土台の香りとコク
クミン(小さじ1〜2)
→ エスニック感の中核
ターメリック(小さじ1)
→ 色づけ担当(入れすぎ注意)
パプリカ(小さじ1〜2)
→ 色と甘み、かさ増し要員
チリパウダー(小さじ1/2〜1)
→ 辛さの主担当(好みで調整)
中くらい使う系(小さじ1/4〜1/2)
味の方向性を決める“性格付け”、舵取りをするものが多いです。
ブラックペッパー(小さじ1/4〜1/2)
ホワイトペッパー(小さじ1/4)
クミンシード(小さじ1/2・ホール使用時)
フェンネル(小さじ1/2)
フェヌグリーク(小さじ1/4〜1/2)
少量で効く系(ひとつまみ〜小さじ1/4)
入れすぎると一瞬で支配する“香りの爆弾”です。組み立てたスパイスをぶち壊しかねないので、繊細な作業になることもあります。お高いフレンチじゃないし、壊れたら壊れたで面白くなるかもですが。
- カルダモン(パウダー:ひとつまみ/ホール:1〜2粒)
- クローブ(ホール1〜2本/粉ならひとつまみ)
- シナモン(カシア)(ひとつまみ)
- ナツメグ(ひとつまみ)
- メース(ひとつまみ)
- スターアニス(八角)(1/2個〜1個)
- アジョワン(ひとつまみ)
- ヒング(アサフェティダ)(耳かき1杯レベル)
仕上げ・香り付け系(ごく少量)
入れるタイミングと量で“プロっぽさ”が出る香辛料です。
- ガラムマサラ(小さじ1/4〜1/2・仕上げ)
- カレーリーフ(数枚)
- ベイリーフ(月桂樹)(1枚)
なぜ量で分類すると分かりやすいか
- 多く使う=味の土台
- 少量使う=香りのアクセント
- 極少量=スパイスの個性そのもの
つまりカレーは「量のレイヤー」で設計する料理なんですね。
超ざっくり黄金ルール
- ベーススパイスはケチらない!
- 強香スパイスは入れすぎない
- 迷ったら“少なめ→足す”
専門店の厨房で大量の香辛料を混ぜ混ぜしているのを見ると、一般家庭では真似できないなってちょっと思いました。必要な分はケチらないがやはり大事なところですね。強い味は確かめながら少しずつ足す感じが、絵の具で色を作るのに通じるなって思いました。一回壊すと、回復できないときのやり方ですね。引き算できないから「入れない」が大事なわけですね。
まとめ
| 使用量レンジ | 役割 | 代表例 |
| 多め | 味の骨格 | コリアンダー、クミン、ターメリック |
| 中くらい | 性格付け | ペッパー、フェンネル、フェヌグリーク |
| 少量 | 香りの爆弾 | カルダモン、クローブ、シナモン |
| 仕上げ | 余韻演出 | ガラムマサラ、カレーリーフ |